こんにちは。
社会福祉士の加藤です。
このブログでは、福祉にまつわる様々なことをとりあげて、
記事にしていきます。
福祉に関するお悩みはございませんか?
この記事では、聴覚障害者の支援ポイントを踏まえつつ
福祉関係者の方にもご納得頂ける情報を提供します。
あなたは、このテーマについてどのようなイメージをお持ちでしょうか。
聴覚障害とは
聴覚障害の特徴は生まれついてか、病気か事故によるものかで症状は人それぞれです。
外見からは障がいが分かりにくいため、「軽度な障がいである」と誤解を受けたり、補聴器がMP3プレーヤーとデザインが似ていることから、他人から不利益な評価を得たりと、社会生活上の課題が多くあります。
なによりも、会話でのコミュニケーションに困難が生じることが、聴覚障がい者にとっての大きな悩みの種となります。

聴覚学習とは?
乳幼児期に補聴器や人工内耳を装用し、養育者との対人関係を基礎に音の世界に気づかせることから始めます。
遊びや生活面での音の存在を知り、音や声への意識を高めることで、意欲や態度を高めていきます。
聴覚学習では、補聴器の基本的な仕組みや、聴力検査、自分の聴力を把握できるように音の大小や強弱などを学びます。
会話文の聞き取りや日常生活のやりとりから、聞こえの変化や補聴器からとらえる音の機微に対して適切に対応する能力を育むのも聴覚学習のポイントです。
聴覚障害のシンボルマーク

【使い方】
聴覚障がい者が行政機関や、銀行、病院などで順番待ちをする際に、あらかじめ受付票や保険証にこのマークのシールを貼ったり、「バッジ」や「ネームプレート」にマークを使用します。
マークを使用することで、対応する者が
・手招きで呼ぶ
・大きな声で話す
・筆談で応じる
といった障がい特性に合わせた接し方をすることができます。
障がい当事者の、聞こえないために順番を後回しにされたり、コミュニケーションが円滑に取れないなどの不安の解消に役に立っています。
※以前投稿した「障がい者差別解消法について」の記事では、聴覚障がい者が自動車を運転する際に掲示が義務化されているマークにも言及しています。
↓↓↓↓↓
障がい者差別解消法について
ハード面における配慮
・駅などでは、リアルタイムに電光掲示板で文字表記をすることで視覚によって情報が得られるように工夫されています。
・公共施設や、店舗、イベント会場では、電光表示のサインを設置することが望まれています。
・テレビ放送では、手話通訳を用いた番組や、設定によりわかりやすい字幕を表示することが可能です。
・行政、病院、郵便局などでは、自分の順番がわかるように掲示板を使ったお知らせが設置されています。

支援における配慮
聴覚障がい者が困っている場面では、メモを見せるなど視覚的配慮が望まれています。
言葉でのコミュニケーションでは、発音などが聞き取れなかった際に、わかったふりをせずに、聞き直したり、紙に書いてもらうなどで、意思をきちんと確認することが必要です。
コミュニケーションの手段
|
当事者の困ってしまう状況
【課題】 災害時などで電車やバスの遅れが分からず困ってしまいます。 【対応方法】 筆談などですみやかな対応をすることが望まれます。 困っている様子の当事者の方を見かけた際には、意思を確認して支援をおこなうことが必要です。
|
【課題】 病院や行政機関での、口頭指示がわからず困ってしまいます。 【対応方法】 手話ができない職員で対応する場合でも、筆談や口話でコミュニケーションが図れます。 疾病に関する詳細や、検査方法は図解やわかりやすいボディランゲージで伝えることが求められます。 |